東日本大震災

2011 年 03月 11日

寺務所で仕事をしていたら、地震がはじまりました。大したことはないだろうと思っていたのですが、なかなか止まないどころか、次第に揺れが強くなってきました。

お寺も大事でしたが、幼稚園にはまだ子どもたちが残っていました。縁側からあわてて幼稚園に走っていくと、大師堂の前には親子が不安げに立ちつくしています。園庭中央には、毎月の避難訓練通りに子どもたちがしゃがみ込んでいます。とりあえず、大師堂前の親子にしゃがむように言いましたが、言っている私も立っているのがおぼつかないほどでした。

大師堂の前から、振り返って本堂の屋根を見ると、瓦が左右に波打っています。瓦の下の泥が、いくつか落ち始めていました。本堂もつぶれる!と思って見ていましたが、左右に波打つ瓦はまるで龍のうろこが動いているようにも見えました。どこかで、瓦屋根の説明を聞いた時に、龍のうろこと話していたのが、とっさによみがえったのだと思います。

本堂前の手水鉢からは水が左右に飛び散ってもいました。そんなことを思っていた時間はわずかだったと思うのですが、次第に揺れが収まり、なんとか本堂は持ちこたえました。これで、13日の春彼岸法要はできるなと、ほっとしました。

地震の情報を得るために、幼稚園の事務所にいくと、地震は東北・震度は6強・太平洋沿岸には大津波警報という、今まで聞いたこともない警報が出ていました。大師堂前の親子には、気をつけて帰っていただき、3回目の通園バスを探しに行ったり、子どもたちを安全に降園させた後、お寺に戻ってみると、池中に置いてあった蓮の鉢が水中に落ちて割れていました。寺務所の本棚が一つ倒れて本や行事の記録ファイルが落ち、棚の置いていた香炉も散乱していました。いつ余震が来て大揺れするだろう本堂に恐る恐る行ってみると、前机の燭台が床に落ち、床にはくぼんだ傷があり、燭台はいくつかに割れていました。

それ以外に大した被害もなく、墓地のお墓も大丈夫でしたし、停電や断水にもならず、ほっといたしました。

平成23年3月11日