市原別院日記
野生の力、「ヤマユリ、再発見!」
2019年07月30日
酷暑の中、別院の草刈りに行きました。
熱中症にならないように、用心しながら、こまめな休憩と水分補給にこころがけて、つつじの根元と畑周りの土手を、刈り払い機できれいに刈りました。
夕方、さすがにへとへとになったので、最後は乗用の草刈りマサオくんに乗って、畑まわりの草刈りで仕上げの作業。乗用の草刈り機は、体がへとへとになっていても、ほぼ乗っていればいいだけなので「楽」ですし、なにより作業効率が非常にいいので、あっという間に畑周りはきれいになりました。
通気性優先の長そでシャツは汗を吸わないので、噴き出す汗はすべてデニムのズボンに流れ落ち、下半身だけ重く感じるほどの汗をかきました。草刈りマサオくんを片付けて、雑木林の雑草の伸び具合を確認しに行くと、白く輝くようなものが見えます。なんだろうと近づいてみると、絶滅したと思っていた「ヤマユリ」が花を咲かせているではありませんか。
以前は雑木林に結構咲いていたのですが、イノシシがユリ根を食べつくして、もうヤマユリを見ることはできないと思っていたので、うれしくなりました。合計4株ほどですが、6輪ほどの花とつぼみを確認することができました。これからはイノシシにやられないように気を付けようと思います。
イノシシはユリ根だけでなく、わらび餅の原料となるわらびの根っこや、くず粉の原料となるくずの根も大好きで、そのためにあちこちに穴ぼこを作って、草刈り作業をやっかいにしてくれます。そんなイノシシの食べ残しから、きれいなヤマユリが咲いたわけです。野生の力はすごいものだと感心しております。
そういえば、本堂再建工事で境内中掘り起こされたのですが、クスノキからミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきました。あんな大工事にもめげずに鳴きはじめたミンミンゼミもまた、野生の力のすごさを証明してくれています。