臨済宗の坊主の端くれとして「万年青」というと、
松の木が頭に浮かびます。
「松壽千年の翠」、
「寒松一色千年別なり」など、
松に関する禅語はいくつもあります。
上の二つの語は
寒い冬の中であっても、
変わらない緑色を成す松を称えた意味です。
何も、年間通して緑色を成す植物は松だけではありません。
このオモトも同様に
毎日毎日変わらず、
飾らずに武骨な緑を成しています。
華道ではどんな作品でも
緑が無ければいい作品にはならないそうです。
地味で目立たない存在かもしれませんが、
その緑があることで
人は知らず知らずのうちに
安心感が得られているのではないでしょうか。
合掌