圓福寺日記

新型コロナウイルス緊急事態宣言中の春彼岸法要

2021 年 03月 14日

 毎年恒例の春彼岸法要も、新型コロナウイルスの緊急事態宣言中のため、塔婆供養という形にさせていただきました。

 去年はお申込みいただいた時点では例年通りに法要を営むことができると思っていたのが、急遽塔婆供養という形に変更せざるを得なくなり、お参りの方もお見えにならなかったのですが、今年は「緊急事態慣れ」とでもいうのでしょうか、読経を終えて振り返ると何人もの方がお参りをされていて少し驚きました。

 塔婆供養といっても、お参りが終わったばかりのお塔婆を受け取りたいと思われたんでしょうねえ。せっかく来た人に、今年は塔婆供養でお参りの人の席はありませんよなんて言って、外で待っていてくださいとは言えないのが人情で、受付を手伝ってくれた役員さんたちが、せっかく来たのだからと椅子を出してくれたのでした。

 お寺としてはうれしいやら、感染したりしないか心配するやらの春彼岸法要でした。

 下の写真は、当日張り出した掲示板のことばです。

 新型コロナで外出自粛が言われ、引きこもったような状態を余儀なくされていますが、一日になにかちょっと良いことを一つぐらいはしてみよう、苦虫をかんだような顔をしていないでちょっと微笑んでみよう、笑ってみよう、じっとしていないで散歩したり掃除をしたり一日に一回ぐらい汗をかいてみよう、そんな日々の積み重ねが一生となるのです。どうせなら、善・笑・汗の一生にしたいものです。

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