圓福寺日記

鳥のたまごが降ってきた。

2021 年 07月22日

 朝のお勤めと坐禅を終えて、いつものように庭掃除です。本堂前の常緑のイヌグスは、年中葉っぱを落としてくれます。落葉樹は葉っぱが落ちてしまえば庭掃除が楽になるのですが、常緑樹は一年中掃除をさせてくれます。

 今日も掃除をするはしから、はらはらと葉っぱが落ちてきます。大木の上の方では、カラスや小鳥が騒いでいるので、余計に葉っぱが落ちてくるなあと思っていたら、カツンと音がして葉っぱではないものが落ちてきました。

 音がした方を見てみると、真っ白い割れた卵の殻が落ちていました。よく見ると、そのそばには黄色い液体が広がっています。おそらくたまごの黄身だと思います。

 どうやらカラスや鳥がうるさかったのは、たまごを狙うカラスと、それを守ろうとする親鳥との格闘だったようです。

 割れた殻と広がった黄身を見て、ちょっとショックでした。お寺の庭木にはたくさんの鳥がやってきますが、当たり前にふ化して成鳥になるのは大変なことだなあと、朝から考えさせられました。

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