圓福寺日記

今月の軸(R5 2/7)

2023 年 2月 07日

 

こんにちは

一時期の厳しい寒い時期は過ぎ、

通常の冬の様相になってまいりました。

厳しい寒さを感じた分だけ、今の寒さが穏やかにも感じられます。

 

お寺の玄関の軸を変えました。

左の写真がその軸です。

 

大分万寿僧堂師家、閒間窟老大師筆

「慈眼視衆生」(じげんじしゅじょう)でございます。

 

書き下すと

「慈しみの眼で衆生を視る」となります。

これは「観音経」という、

(正確には「妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈二十五」)

観音様の慈悲の心を唱えたお経の中にある一説です。

 

 

 



観音様は慈悲の眼で苦しむ我々を救ってくださいます。

救う際の手やお顔は決してやさしいものだけではありません。

武器を持った手だったり、

怒り狂う顔だったりと

その人その人によってあらゆる手段でお救いになります。

さらには手や表情だけでなく

姿形も変えて我々をお救いになります。



学校や職場、近所などに厳しい人だったり、

反りの合わない人がいるかもしれません。


しかし本当は我々を誤った道から救い出そうと、

慈しみの眼を持った観音様が姿かたちを変えているだけなのかもしれません。


同時に我々もほかの皆様に慈しみの眼でもって接していきたいものです。



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