圓福寺日記

コンポスト設置

2025 年 04月 18日

こんにちは

 

お彼岸が過ぎ、春の気候が感じられます。

お墓では枯れたお花を回収しているのですが、

いつもは畑の穴に埋めておりました。

 

枯れた花の有効活用するすべを考えたところ、

畑の腐葉土も欲しいということで、

コンポストを設置しました。

 

畑の片隅に置いてあります。

お墓の枯れたお花や生ごみを入れて、

畑に腐葉土として蒔く予定です。

 

皆さんがお供えしたお花が、

いづれは畑の土となり、

その土で育てられた大根が、

お施餓鬼やお彼岸のけんちん汁として

皆様のもとにお届けできたらと思います。

 

 

 

禅語に

「一粒粟中に世界を蔵す」

という言葉があります。

 

一粒の粟であっても、

その粟になるためにはたくさんの

ご縁があってようやく成り立っているものです。

 

粟の畑が無ければできませんし、

太陽が無ければ育ちません、

水が無ければ育ちません、

人の手が無ければ育ちません、

精製する人の力がなければ有りません、

このように様々な環境や、

人の手によってようやく一粒の粟となります。

 

そのように考えると一粒の粟の中には

太陽や水や人だけでなく、

もっと広い意味で、世界全体という情報が

詰まっていると考えられます。

 

それが「一粒粟中に世界を蔵す」という言葉です。

 

普段、何気なく食べる食事の一口一口にも

もちろん世界全体が入っていることになります。

 

お彼岸やお施餓鬼で用意する

けんちん汁にも。

 

注意深く見ると、

食材の中には広大な世界が広がっています。

 

合掌