市原別院日記 せみラッシュ 2018年07月25日 禅童会が終わって、伸び放題になっていた草を刈ろうと思って森のふちを歩いたら、葉っぱのかげにセミの抜け殻が下がっていました。しかも、同じ葉っぱに何匹も・・・。 葉っぱは無数にあるのに、なぜ同じ葉っぱに集まって羽化しようとするのか不思議です。急に暑くなったので、あわてて地中から出てきて、我も我もと羽化を急いだのでみんなひしめいて羽化したのでしょうか。 蝉という漢字は「禅」によく似ています。「興禅大燈国師遺誡」(こうぜんだいとうこくしゆいかい)の冒頭に、「汝等諸人、この山中に来たって、道のために頭を集む。」とあります。毎週木曜日の坐禅会に、市原の山の中に来て坐禅をしていく人たちがいます。同じように、禅に似た漢字の蝉たちも、頭を集めているのかもしれません。遺誡には、「光陰箭の如し、謹んで雑用心することなかれ。」と続きます。これまたセミたちが、時を惜しんで鳴きつくすのに似ています。いやいや、坐禅している人たちより、せっぱつまっていて見習うべきところがあるような気がしてきます。 日記一覧に戻る 臨済宗妙心寺派大廣山 圓福寺 トップ 永代供養 圓福寺報 寺日記 四国あるき遍路 市原別院 再建計画 お問い合わせ (C) 2020 臨済宗妙心寺派 大廣山 圓福寺