市原別院日記

石畳の石張りをしています。

2021年05月25日

 もう6年にもなるでしょうか?市原別院耕雲寺の駐車場からの参道の石畳を作り始めてから・・・。

 幅約3m、長さ約30m。これを伊勢ゴロタ石の5~6寸サイズを並べたらきれいだろうなと思いついたわけです。向かって左側は黒御影の自然石の石積みで、石組みの上にはもみじを並べて植えてあります。緩やかな勾配で、石積み天板の高さまで登るような石畳。秋には、石積みの上のもみじが石畳を覆い、紅葉のトンネルをくぐって歩けるだろうとイメージをして作り始めたのでした。

 緩やかな勾配で途中途中に石段を設けて、ゆったり登っていく、その3段目ぐらいまでは、伊勢ゴロタ石を並べて石張りしたのですが、広い面積に5~6寸サイズの石では時間と手間がかかってしまい、作業を中断。その後、植木屋さんが石張りをしてくれたのですが、やはり時間と手間がかかり、途中で中断となってしまいました。残りの長さは5~6mぐらいでしょうか。もうそろそろ完成させなければと、心機一転、ふたたび自分で石張りを再開しました。

 とはいえ、5~6寸サイズのゴロタ石では先が見えてこないので、あちこちからいただいてうずたかく積まれている石の山から、石畳に使えそうな石を見繕ってきては敷き詰めていく作業を繰り返し、残すところわずかとなりました。ゴロタ石なら手作業でも可能ですが、石の山から拾い出すものは一人で持ち上がらないほどの重さがあるものも多いので、ユニック車までを借りての作業となりました。

 石畳の最後の部分は、ゴロタ石や丸い石を使わずに、廃材の平板の石をきれいに並べて、目地もきちんと仕上げて、「真」の石畳になるようにしています。

 以前に石屋さんからいただいた「コヤスケ」とか「ビシャン」とかいう専門の道具が大活躍です。

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