圓福寺日記

令和三年の門松は・・・。

2020 年 12月 28日

毎年12月28日は、檀家の神山さんの会社「こうみ」さんの仕事納めで、市原別院での奉仕作業をしてくれます。植木屋さんなので、別院の植木をきれいにしていただき、大助かりです。

奉仕作業の後は、一年締めくくりの坐禅となります。社員のみなさんは、日中、植木仕事をして、夕方からは慣れない坐禅で大変だと思います。

修行道場では、大接心という坐禅に集中する期間の前後に、地取り(じどり)練り返し(ねりかえり)接心というのがあります。言ってみれば、大接心の準備体操と整理体操といったところでしょうか。これは、日中は通常通りに作務をしながら、朝晩は大接心並みに坐禅をするという、身体的には大接心よりもきついものです。別名「作務接心」とも言っています。この日の「こうみ」さんは、まさに作務接心です。これが終わると、「こうみ」の社員さんたちは正月休みになるそうです。

今年は社長の神山さんに、門松づくりのご奉仕をお願いいたしました。例年、私が手作りしているものと違い、さすがプロの門松です。これに味を占めて、毎年お願いできたら・・・、とひそかに思っています。

 

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