圓福寺日記 「忍」は一生の宝なり 2021 年 02月 03日 新型コロナの緊急事態宣言が発令中です。 外出自粛、飲食店の時短要請など、多くの人が耐え忍ぶ生活を余儀なくされています。 修行時代、ようやく一年経った時か、あるいは新年を迎えてだったか、 老師から雲水に色紙が配られました。 一年目の雲水に配られた色紙には、 「忍は一生の寶なり。」 (にんはいっしょうのたからなり。) と書かれていました。 自由気ままに過ごしていた学生生活から、僧堂という規律正しい集団生活に入ったこと。 慣れないお経、気慣れない衣や袈裟、厳しい食事作法、足が痛い坐禅などになんとか耐えて過ごした月日を思うとともに、 雲水だれもが「忍」(にん)の一字で耐えてきているのだと、勇気づけられたことを思い出します。 今まさに、世の中あげての「忍」の時、それは個人の一生だけでなく、人類、世界にとっても、大切な寶だと思うのです。 日記の一覧に戻る 臨済宗妙心寺派大廣山 圓福寺 トップ 永代供養 圓福寺報 寺日記 四国あるき遍路 市原別院 再建計画 お問い合わせ (C) 2020 臨済宗妙心寺派 大廣山 圓福寺