圓福寺日記

ようやく、文殊菩薩と普賢菩薩を安置しました。

2021 年 03月 30日

 圓福寺本尊のお釈迦様の脇侍仏である、文殊・普賢両菩薩は、本堂再建の際に安置する予定でしたが、先立つ予算のめどが立たずに後から安置せざるを得なくなりました。

 再建の決算を進めていくうちに、なんとか資金を工面できそうになったので、仏具屋さんに発注しました。ところが、以前の寺日記(2020/09/25)でもご紹介のとおり、その時に出来上がった仏像は粗悪な材料を使われて、とても納品できるようなものではないという事態が起きてしまいました。

 改めて注文した仏像がようやく出来上がり、3月15日に中国の工房を出発し、船便で日本に到着。その後、検疫、仏具店での検品を済ませ、3月29日に圓福寺本堂に無事安置させていただきました。

 これまで、須弥壇中央のお釈迦様の両脇の空間が広くあいていて、どうもおさまりが悪く感じられました。横綱不在の本場所が終わったばかりですが、圓福寺の須弥壇は立派な横綱はどっしり構えているにもかかわらず、大関不在といった感じでしたが、これで三役そろい踏み、ようやくお寺の須弥壇らしくすることができました。

 仏像仏具の篤志ご寄付をしてくださった皆様、仏具店「放光」の方々、そして顔さえ知らない中国の仏像工房の方々、本当にありがとうございました。

 早速、30日の朝のお勤めの折に、開眼供養のお参りをさせていただきました。

(C) 2020 臨済宗妙心寺派 大廣山 圓福寺