圓福寺日記

明日から弥生(R5 2/28)

2023 年 2月 28日

 

 

こんにちは、

本日まで2月で如月(きさらぎ),
明日から3月で弥生(やよい)となります。
 
和風の月名は名前は知っているけども
なかなか意味を知っている方は少ないかと思います。
 
語源には諸説ありますが、
3月の弥生はもともとは、
「草木弥、生い茂る(くさきや、おいしげる)」
という言葉からきているそうです、
その「弥、生い(や、おい)」から
「弥生」というようになったそうです。
 
確かに、三月になりますと、
庭の雑草がよく生い茂ります。
そのため草むしりに追われます。
 
野焼きをして、
雑草の種を燃やしてもなお、
雑草が生えてきます。
 

 

 

その雑草を「煩悩」と例えた禅語として、
「 野火、焼けども尽きず、
   春風吹いて、又生じる 」
といったものがあります。
 
「 煩悩というものは決して尽きることはなく、
   常に生じ続けるもの 」
といった意味となります。
 
かといってあきらめてしまって、
放置すると大変なことになります。
 
なくなることはないけれど、
大変なことになる前に、
すぐに対処できる、
小さな雑草のうちから
コツコツと草むしりをしなければなりません。
 
同様に日々、煩悩の草が大きくなる前に
小さな煩悩のうちから除くように生活をしなければ、
と自らの生活を見つめ直すようにしなければなりません。
 
 とりあえずは草むしりをするのと、
散らかった机を片付けることからしたいと思います。
 
 
合掌

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