寺日記

建物の一年検査

2020 年 01月 28日

建物を再建して一年が経過して、設計士さんと現場監督さんによる一年経過の検査が行われました。

検査前に、一年の間に仏事を行ったり、行事で使ったり、また住んでみて気になるところをまとめておきました。

・隠寮違い棚のゆがみ

 ケヤキの無垢板で造作した違い棚が、ねじれてしまいました。十分乾燥させた材料でしたが、造作前に製材をしたためにねじれてしまったようです。

・茶室躙り口の軒裏に雨漏りの跡?

 中廊下のガラス掃除をしているときに、軒裏に濡れたような跡を見つけたので、もしやと思ったのですが、やはり雨漏りのようだとのこと。後日、軒裏をはがして状態を確認して修理することとなりました。

・男子トイレ入り口の戸のこすれ音

 乾燥に伴い小さな木の端が飛び出したために鴨居とこすれていたようです。木の端を取ったら、音がしなくなりました。

・建具のVレールに戸車の摩耗したかす?

・山門の袖の軒先が低く、頭をぶつける人がいる。

 破風板の角に頭をぶつけた人がいたようです。建築物として改善すると、建造物として見た目が悪くなるので、植木鉢などを置いて、袖の前を歩かないようにしてもらいことにして対応することにしました。

・玄関下足棚側にも手すりを設置する。

 玄関入って左側に足腰が弱い人のために手すり、椅子を用意してありますが、下足棚が右側にあるので、どうしても下足棚の方から上がる動線になってしまうため、そちらがわにも手すりを設置してもらうことにしました。

 以上、寒い中を検査して、対応を協議していただきました。

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