寺日記
幼稚園バザー「くすのきまつり」
2020 年 01月 25日
毎年恒例の幼稚園バザー「くすのきまつり」が開催されました。
直前にインフルエンザによる学級閉鎖があり、開催が心配されましたが、感染が下火になったので、なんとか開催することができました。
これまた恒例で、私も「えんちょう屋」ということで出店いたしました。
① 揚げもち
お正月のお供えの鏡餅を干して、油で揚げて、揚げたてにお醤油をかけた素朴なものです。
鏡餅は、昨年のものを使います。というのも、陰干しして完全に水分を飛ばしたものが揚げもちには適しています。
天日干しだと餅が粉状になるので、風通しの良い日陰で干して、乾いたところから割って、さらに乾かして徐々に細かく割っていって、ようやく揚げもち用になるという、時間と手間ひまがかかるものです。
乾きが不十分でも揚げられないことはありませんが、揚げているときに油が飛んで、危険ですし、なにより周りが汚れてしまいます。
揚げたてにお醤油をスプレーで散布して、全体にお醤油が行き渡ったら出来上がりです。
揚げたてにお醤油を散布した時の香りが、たまらない逸品です。
② 玉こんにゃく
本場山形のこんにゃく屋さんから玉こんにゃくを仕入れて、前日からの仕込みです。
だしは、するめです。するめを仕入れにスーパーに行くと、その値段にびっくり!
そういえば、イカが不漁だとニュースで言っていました。
日本海の大和堆で北朝鮮の違法操業の影響もあるようですが、さきいかの材料はどうしているのかと考えたら、北朝鮮が密漁したのが中国に渡って、中国から日本にさきいかの原料として入ってきたりしているのかも・・・、なんて邪推したりして・・・。
それはさておき、高級するめを買ってきたら日本酒に浸しておきます。
その間に玉こんにゃくの下ゆでをします。沸騰したお湯に玉こんにゃくをコロコロと入れて、再び沸騰したら約20分ほどゆでます。ゆですぎは玉こんにゃくが固くなるので注意です。これで、あく抜きと味が染みやすい状態になりました。
お酒に浸したするめと下ゆでした玉こんにゃく、それにお醤油で味をつけて完成です。隠し味は尚美さんに聞いてください。
二個ずつ割り箸にさして、鍋の中に玉コン兄弟が並びます。これを炭火の入った七輪に乗せて、販売開始となります。
③ ホットワイン
ヨーロッパの各家庭で作られるホットワインです。
寒い時期の「くすのきまつり」に、体を温めてもらいたいということで作り始めました。出来上がったホットワインは、湯煎して温めていますので、次第にアルコール分が飛んで、次第に味も変化していくところがおもしろいです。以下、材料をご紹介します。
・赤ワイン 1.8ℓ×5本(安いものがいいです。)
・リンゴジュース 1ℓ(果汁100%のもの)
・オレンジジュース 1ℓ(果汁100%のもの)
・オレンジマーマレード 284g
・はちみつ 1㎏
・スパイス適量
八角、クローブ・シナモン・しょうがなど
今回の材料を書き出しましたが、各家庭で作られるホットワインですから、家々で味が違っていいのです。ですから、「くすのきまつり」のホットワインも毎年多少味が違うと思います。今年はちょっとはちみつが多かったかも・・・。