圓福寺日記

つわぶきの調理

2023 年 5月 31日

 

 

こんにちは

 

境内のあちこちに生えているツワブキですが、

 

フキの一種なので、

どうやら食べることのできると聞き、

試しに調理してみました。

 

左の写真でうつっております、

手水鉢の横のツワブキを使いました。

 

ここのツワブキは枝ぶりが太く、

皮をむいたときに身が多く残りそうです。

 

 

洗って湯通し程度に湯がいて、

表面の皮をむきました。

 

ちゃんとむかないと筋張ってしまい、

おいしくなくなるそうです。

 

端に少し切れ込みを入れると、

スルスルと向けて気持ちが良かったです。

 

 

皮をむいたツワブキをぶつ切りにして、

今度は塩ゆでを3分ほど行いました。

 

その後に氷水で冷やし、

4時間ほど水にさらしておきました。

 

この水にさらす時間が大事です。

 

余り短すぎるとアクが残り、

非常に食べづらいものになるようです。

 

ワクワクとしながらアク抜き完了を待ちわびておりました。

 

 

アク抜きが終わったツワブキをいよいよ調理しました。

 

酒・みりん・醤油・出汁・塩に

落し蓋をしてしばらく煮込みました。

 

出来上がりが左の写真です。

 

まさにフキの煮物といった感じの出来栄えでした。

 

肝心な味の方で、

一番気になっていたアクですが、

全く感じませんでした。

そして、フキの本来の風味もしっかりと残っておりました。

ツワブキだからと言って変な風味もなく、

フキのいい香りに包まれました。

 

今までは落ち葉と同様に捨てていたツワブキですが、

手間はかかりますが、ちゃんと調理すれば、

ちゃんとした食べ物になりました。

花も葉もきれいですが、

ちゃんとおいしさも兼ね備えている、

ツワブキでした。

合掌

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